喜びと希望に溢れる祝賀会!いよいよ「社会福祉法人千翔会」がスタートします!

4月1日(水)、有田市鮎茶屋2F末広の間で「社会福祉法人 千翔会設立祝賀パーティー」が盛大に行われた。

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祝賀パーティーには設立を祝う63名が列席。雨の中足を運んでくださった列席者の背広をハンカチで拭く「まごころランド」代表の高垣千恵さんの姿があった。会場にはまごころランドの「愛・勇気・希望」の意味を持つ3つのハートの風船も飾られていた。

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今回正式に社会福祉法人の認可が下りた千翔会「まごころランド」は、これまでも3歳~100歳までのライフステージに合ったサービスを実現するため、障害福祉サービスや介護保険サービスに力を注いできた。

お年寄りや障害を持った人達が自由に外出できるよう移動手段を確保した「介護タクシー」や障害を持った子供たちの学童保育所「放課後デイサービス」など、利用者やご家族が望むサービスを行っている。

特にまごころランドの放課後デイサービスに来ている子ども達は重度の障害を持った子ばかり。マンツーマンでの支援、きめ細かいサービスが受けられるとあって、有田郡市の子ども達だけでなく、遠くは海南から来ている子もいる。

社会福祉法人設立には、そんなまごころランドを慕ってくれる子ども達の未来を切り開いていきたいという思いが詰まっている。

 

大きな拍手で始まった祝賀パーティー。

まずはじめに、理事長 高垣司さんより挨拶。

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「平成21年5月からたかがきサービスステーション まごころランドとしてスタートいたしました。始めて3ヶ月くらいの頃、家内がやめようかと言ったこともあります…でも何とか苦難を乗り越えるごとに成長させて頂き、おかげさまで7年目を迎えることが出来ました。今では全ての事が貴重な体験となっております。

講習などに参加する中で、“社会福祉法人に出来ないものか、就労継続支援B型事業所を始めることで社会福祉法人を設立できるのではないか・・・。”それから毎日書類の山に埋もれるくらい準備をしてようやく社会福祉法人を設立することが出来ました。

本日ここに社会福祉法人千翔会まごころランドとしてスタートすることが出来ました。

これからは、地域の方々、社会福祉事務所の方々とコミュニケーションを取りながら、より良い支援が出来るよう頑張っていきたいと思っております。これからもご支援とご協力をよろしくお願い致します。」

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続いてご列席のみなさまからの祝辞。衆議院議員二階俊博様、県議会議員吉井和視様、紀陽銀行吉備支店総括支店長福田育央様、社会福祉法人つわぶき会岩崎秀樹様、和歌山同友会有田支部支部長小畑康平様・・・他たくさんのお祝いのメッセージを頂きました。

みなさまからのスピーチで印象深いのが、どの方も「高垣千恵様の熱い思い」「強い思い」という言葉をくださったこと。

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人の心を動かすのは人の心でしかない。「心から地域の為にやっていきたい!!」という高垣夫妻の熱い思いが行政のみなさん、県のみなさん、そしてここにご列席のみなさんの心に響き動かし社会福祉法人設立が現実のものとなったのです。

並大抵の苦労ではなかった今までの道のりを二人三脚で熱い情熱を燃やしながら、生き生きといつも笑顔で乗り越えてこられたご夫妻。これからは地域のみなさんの心をしっかり掴み、理解・協力して頂きながら進んで頂きたいと思います。

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最後にまごころランド代表 高垣千恵さん挨拶。

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今日お越しのみなさんは私が歩んできた人生ですごく力をくださった方ばかりです。平成21年の5月のたかがきサービスステーションとして発足までは、法人でケアマネージャーとして働いていたのですが、法人の意向もあり、こうしなければいけないというのがたくさんある中でなかなか自分の思う介護が出来ず 利用者達が望む生活を実現していく為にこのままではいけないと悩んでいました。やるとなれば、「24時間体制」出来るかなぁと悩んでいました。

そんな時、税理士の田野城さんが「じゃあやろうよ!」と言っていろいろ資料を集めてくれたり、理事長である主人が「僕は介護の事はわからないけど応援するから、自分のやりたいことをやりなよ」と背中を押してくれた。

“自分でやって苦労して自分の思う介護をやって失敗するならそれもいいかもしれないな”と思い進んでみようと決意。

事業所職員は最低人数の2.5人からスタート。今では総勢20人になり、たくさんの利用者さんが登録され「こんなにいろいろな障害を支援している事業所は他にないよ」と言われるまでになりました。

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もともと社会福祉法人になるにはお金の問題や国の方向性などで無理と言われていました。

何の気なしに観ていた24時間テレビ「愛は地球を救う」で、社会福祉法人が車を出してもらっていたのに私たち株式会社は営利法人だから無理だと言われました。“同じ仕事をしているのになぜ?”「何と言われても制度がそうなっているから、社会福祉法人になったら来て下さい。」と言われました。

そういう悔しい思いをしながらやっていく中で初めは畑違いだと思っていた社長さんが集まる同友会の活動でしたが、福祉サイドの人間として障害を持つ人が働く所を作ってあげることは出来ても「限られた世界」。世の中は広い、能力のある人もいっぱいいる。

私たちの支援のもとで頑張って頑張って力をつけた子達達をそんな世界に飛び立たせてあげたい。、障害者雇用について取り組んでいきたいと思いを募らせている私たちにとって実はとても意味のあるものでした。

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私自身がずっと思っていたことですが

「年をとっても障害があっても 住み慣れた地域の中で大好きな人達と暮らしたい この有田のまちで頑張ります」

そういう思いで今まで在宅のヘルパーサービス、介護タクシー、放課後デイサービス、相談支援事業を立ち上げてきました。

これからは働く場所を提供したい!生きていくためには働くことが大事なこと。

就労継続支援の作業所を作りたい。

けれどなかなか県の許可がでない・・・。“私たちには力が無いのかな?”と悩んでいた時に、つわぶき会の理事長さんにお会いすることができました。

つわぶき会も初めはすごく小さいところから始まった事業所です。“つわぶき会のように大きくなれなかったとしても私たちも後を続いていけるかもしれない”とたくさん力を頂きました。

自分達が何をしたいのかなと考えたときに社会の中で事業を展開していくには、社会で信用、理解され、地域の方の協力が不可欠です。

社会福祉法人になることは、まごころランドを慕ってくれる利用者さんたちにとってその子達の未来を切り開いていくことになると思い頑張りました。

いろいろ苦難はありましたが、今日無事に祝賀会を迎えられ、今日からが出発です。

県庁で認可証をもらった時、「熱意は感じます、でもこれからは熱意だけではだめですよ。これからは地域のみなさんにやりたいことを理解してもらって進んでいってください」と言われました。

その言葉を心において一つ一つスタッフと共に頑張っていきたいと思っておりますので、みなさまこれからもどうぞよろしくお願い致します。

 

「朝、地震があった時“南海大地震が来て祝賀パーティーが出来ないんじゃないか”と思いました。それぐらいいろいろなことがあったので…。」と高垣千恵さんが言われていたように4月1日は地震や雨に見舞われたが、その後有田川にはすばらしい虹が架かっていた。

未来への希望の虹だと誰しもが感じたに違いない。

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